蒼い春 (前編）
「お祖母さま、すみません遅くなりまして」 「折角の休日に付き合わせてごめんなさいね。でも圭一郎さん、デートの予定はなかったのかしら？」 「なによりもお祖母さまとのデートを優先しますよ」」 「相変わらず上手ね（笑）これこれ、この絵が見たかったのよ」 「蒼い春ですか」 「桜の木の下で本を読む少年・・・初恋だったんじゃないのかしら？」 「えーーー！ この画家は男ですよ！」 「だから蒼い春じゃないの？」...
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美しきバンパイア・・・紅の記憶（後編）
「吸血鬼といっても僕達の種族は映画や本にあるように凶暴では無くて年に数回コップ１杯程の血を飲むだけで充分なんだ、それに血を飲まれたからって吸血鬼になる訳ではないんだ」 ナルミは自分のことを静かに淡々と語り始めた。。。 昔々一族の長は人間の女性と恋をした・・・ そして兄さんと僕が産まれた・・・ 父さんがいて、母さんがいて、兄さんがいて・・・...
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美しきバンパイア・・・紅の記憶（前編）
深い闇の中二つの影が屋根づたいに交差してゆく・・・ 銃口から放たれた銃弾は銀の輝きを放ちながら男の胸に突き刺さる・・・ 低い呻き声を上げながら男は跡形もなく消え去った・・・ そして町並みは何もなかったかのように静かに朝陽の昇るのを待っていた。 ＊ これで終わったんだ・・・何もかも、全てが・・・...
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天使の虹 最終章
「佐久間さん、よく頑張りましたね、退院ですよ。と言っても完治した訳ではないので今後の自宅療法が重要になってきます。日常生活に細心の注意を払って薬の服用を忘れずに定期検診には必ず来て下さい」 「はい、いろいろと有り難うございました」...
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天使の虹 5
「礼治！教会の立ち退きはどうなっているんだ？時間かかり過ぎてるんじゃないのか！」 「そのことでお話があります」 「あの場所は他の場所と比べて少し離れています。施設は固まっていたほうがいいと思います。あそこを外す訳にはいかないでしょうか？あの場所を使わなくてもクライアントが充分に納得し満足出来るものを造る自信があります」...
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天使の虹 4
北海道・・・ 「春香さん・・・僕と結婚して下さい」 「はい・・・」 「本当に？本当ですか？」 「はい（笑）」 「あっ・・・あんまり何度もプロポーズしてきたから何か信じられなくて（笑）ああ嬉しいな、今日は人生最良の日です！」 ＊ 「佐久間さん！」 「佐々木君、わざわざ迎えにこなくてもよかったのに」...
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天使の虹 3
「本日はお忙しい中、大和製薬新社屋落成記念パーティーにお集まり頂き誠に有り難うございます。これからも高い技術で信頼のおける良い製品を作り続け、より社会に貢献できる企業を目指して精進して参りたいと思っております。なおこの素晴らしい社屋を建てて頂いた飛島建設さんと設計士の佐久間礼治さんに改めてお礼申し上げます」...
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天使の虹 2
東京・・・見慣れた北海道の景色とは全然違う町並み・・・連なるビル街に「佐久間建設」の文字が見えた。 「ここが私の会社だよ」 大きな会社、僕が建築に興味があるのは、このおじさんの血を受け継いでいるからなんだろうか？ 「さあ着いたよ、今日からここが君の家だ」 大きな家、凄いや・・・重厚で洗練されたセンスのいい優しさを感じる家、きっとおじさんが建てたんだろうな。 「いらっしゃい！礼治君こんにちは」...
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天使の虹 1
聖マリーズ教会（北海道） 「今日から皆のお友達になる佐久間礼治君です。仲良く遊んだり勉強したり楽しく一緒に生活しましょうね」 「はーい！」 「好きなスポーツは何ですか？」 「勉強は何が得意ですか？」 「好きな食べ物は？」 「まあ（笑）そんなに一度にに質問しても礼治君答えられないわよ」...
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白雪姫
キャストイメージ(アンティークのパロディです） フシギ国の白雪姫・・・小野裕介＆大漁パンフの可愛いなおくん 姫の忠実な家来の影・・・小早川千景 アンテ国のケーイチ王子・・・オーナー フシギ国のスーガ王子・・・須賀英一郎 姫の母親の桃子様・・・飯塚桃子 姫の主治医ケンタロウ先生・・・高杉健太郎 姫の家庭教師コガ先生・・・湖賀郁己 お后様の家来ハマノ・・・浜野先生...
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